Nature ハイライト

構造生物学:ニトロゲナーゼが苦手な酸素から逃れる仕組み

Nature 637, 8047

非共生的窒素固定細菌であるAzotobacter vinelandiiの酸素感受性モリブデンニトロゲナーゼは、FeSII(Shethnaタンパク質II)により酸素から守られている。今回、FeSIIは、酸化ストレスの際には酵素成分と不活性な複合体を形成し、酸素濃度が低下すると複合体の他の成分を素早く再活性化することが、クライオ電子顕微鏡を使って明らかにされた。ニトロゲナーゼを酸素による破壊から守る小さなフェレドキシンFeSIIの果敢な働きは、別の研究グループによっても詳しく調べられ、同じような結果が得られている。

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