Nature ハイライト 進化:四肢動物:陸上生活への長い助走 2006年11月9日 Nature 444, 7116 進化の過程で起きた水中から陸上への移行は、常に強い興味をもたれてきた話題の1つである。最近、カナダでこの移行途中にあたる化石が発見されたり、かつて魚類に分類されていた化石が四肢動物(もしくは四肢動物に近い動物)として再解釈されたりして、この話題への関心は高まっている。ところが、陸上生活の兆しはもっと前の時代にもみられるのである。オーストラリアのデボン紀層で出土したゴゴナスス(Gogonasus)という3億8000万年前の保存状態の極めてよい魚類の化石は、多くの点で魚類に似ているが、耳や四肢の特徴は予想外の進化を遂げていた。 2006年11月9日号の Nature ハイライト 疫学:ゴリラもHIVの供給源? 地球:ヒマラヤ地震が起こる訳 宇宙:月の内部から噴出したガス 遺伝:勝ち残る遺伝子、消え去る遺伝子 細胞:膜内でのタンパク質分解 工学:潤滑剤の新しい波 気候:気候のシーソー 進化:四肢動物:陸上生活への長い助走 構造生物学:補体の立体構造を明らかにする 目次へ戻る