Nature ハイライト 遺伝:勝ち残る遺伝子、消え去る遺伝子 2006年11月9日 Nature 444, 7116 全ゲノム重複は進化の強力な原動力の1つであり、こうした重複によって倍増した遺伝子がどうなるのかという問題に関心が集まっている。今回、繊毛虫ヨツヒメゾウリムシの非常に「遺伝子の豊富な」ゲノムが解読され、そこに含まれる約4万個の遺伝子から、全ゲノム重複が少なくとも3回起こったことが判明した。ゾウリムシでは遺伝子の順序が特によく保存されているため、それぞれのゲノム重複で倍増した遺伝子を突き止めることが可能であり、重複後にさまざまな時点で遺伝子が失われていったようすを詳しく知ることができる。 2006年11月9日号の Nature ハイライト 疫学:ゴリラもHIVの供給源? 地球:ヒマラヤ地震が起こる訳 宇宙:月の内部から噴出したガス 遺伝:勝ち残る遺伝子、消え去る遺伝子 細胞:膜内でのタンパク質分解 工学:潤滑剤の新しい波 気候:気候のシーソー 進化:四肢動物:陸上生活への長い助走 構造生物学:補体の立体構造を明らかにする 目次へ戻る