Nature ハイライト 免疫:自己免疫の引き金 2007年8月23日 Nature 448, 7156 ヒトの胸腺は、どの抗原が外来で、どの抗原が自己のものかをT細胞に教える働きをしており、自己免疫疾患ではこの過程に異常が生じるらしい。今回、胸腺で発現する1つの遺伝子のプロモーター変異に関する研究から、たった1つのヌクレオチドの変化が遺伝子調節を破綻させ、自己免疫疾患への感受性を高める可能性があることが示された。この遺伝子CHRNA1は、筋肉のアセチルコリン受容体のαサブユニットをコードしており、このサブユニットは、神経筋疾患である自己免疫性重症筋無力症での自己抗体の標的である。 2007年8月23日号の Nature ハイライト 生化学:内部を探る 神経:強迫性障害のマウスモデル 地球:最も古いダイヤモンド 進化:ゴリラとたもとを分かったとき 生態:逝くときは一緒 物理:原子を使って光子を数える 地球:北極は氷に覆われていなかった 気候:クロール・ミランコヴィッチ理論を検証する 生化学:抗うつ薬の設計 免疫:自己免疫の引き金 目次へ戻る