Nature ハイライト 工学:誘電力を感じる 2009年4月23日 Nature 458, 7241 非導電性材料に不均一な電場をかけると、その材料は力を受けるが、この現象は巨視的世界ならば見ることができ、例えば蛇口からの流水は静電気で帯電した櫛によって曲げられる。Unterreithmeierたちは、誘電力として知られるこの現象を利用して、チップ上の微小な機械的素子の振動特性を電気的に制御する簡単で迅速な方法を考案した。また、この効果を逆に使うことで、こうした素子の動きを検出している。この種のナノ電気機械システム(NEMS)は、効率のよい駆動・検出方式が不可欠であるセンシングや信号処理などのさまざまな用途向けに、現在広く研究されている。 2009年4月23日号の Nature ハイライト 医学:デング熱ウイルスが必要とする宿主因子 発生:Notch経路を個別に調べる 宇宙:小惑星はなぜ赤い 工学:誘電力を感じる 化学:大きなリュードベリ分子 環境:中国の炭素収支 生態:競争と生物多様性 医学:抗菌剤によるHIV/AIDSの予防 生理:嚢胞性繊維症での肺疾患の起こりやすくする変更遺伝子 目次へ戻る