Nature ハイライト 地球:氷の下のフィヨルド 2011年6月2日 Nature 474, 7349 東南極氷床は過去3,000万年の間、気候と海水準の調節に重要な役割を果たしてきた。その歴史を解明することは、将来の変動と地球温暖化に対する応答を評価するうえで重要である。今回、航空機搭載氷貫通レーダーを用いた研究によって、東南極オーロラ氷河下盆地の数キロメートルの氷の下にフィヨルドに似た地形があることが明らかになった。このデータは、これまでは海洋コアによってのみ裏付けられていた新生代後期における東南極氷床の振動の大きさと力学的性質を確証し、新しい拘束条件を加えるものだ。 2011年6月2日号の Nature ハイライト 構造生物学:病原性大腸菌の線毛構造 工学:グラフェン系フォトニックチップ 地球:白紙に戻ったスノーボールアースの出口 地球:氷の下のフィヨルド 考古:アウストラロピテクス類の移動を示す歯の記録 生態:地底に棲む線虫類 古生態:オポッサムの社会史 進化:潜在的変異で事態に備える 神経:初期の神経発達 目次へ戻る