Nature ハイライト

細胞:RNAiの核での役割

Nature 480, 7377

RNA干渉(RNAi)は通常、転写後の遺伝子サイレンシングに関連しているが、低分子RNAやRNAiの構成因子も核内で転写レベルでの遺伝子サイレンシングにかかわっていることを示す証拠が増えつつある。今回、ショウジョウバエ(Drosophila)でRNAiの構成因子であるDicer 2(DCR2)とArgonaute 2(AGO2)が核内に存在していて、転写が活性化されている遺伝子座に結合し、RNAポリメラーゼIIと相互作用することが示された。DCR2とAGO2はセンス鎖とアンチセンス鎖の転写産物と結合し、転写調節、特に熱ショックを受けたときの転写調節にかかわっているらしい。

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