Research Press Release
カカオノキの一種のゲノム塩基配列解読
Nature Genetics
2010年12月27日
チョコレートの原料となるカカオノキの一種(クリオロ種)のゲノムを解読したことを報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。このゲノム配列は、この作物の遺伝的改良に役立つことが期待される。
熱帯の樹木作物カカオノキ(Theobroma cacao)は、中米・南米原産で、チョコレートの原料となる。カカオノキが最初に栽培されたのは、今から約3,000年前のことで、今日では、年間370万トンのカカオ豆が生産されている。
X Argoutらは、上品な風味のチョコレートの生産に用いられるクリオロ種のカカオノキのゲノム塩基配列について報告している。
doi:10.1038/ng.736
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
生物学:全ヒト細胞アトラスの作成Nature
-
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
健康科学:イカに着想を得た針を使わない薬物送達システムNature
-
化学:光を使って永遠の化学物質を分解する新しい方法Nature
-
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications