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糖尿病はいかにしてアルツハイマー病の病理を悪化させるか

Nature Reviews Neurology

2010年9月14日

How does diabetes accelerate Alzheimer disease pathology?

糖尿病とアルツハイマー病(AD)は共に加齢に関連する疾患であり、有病率が上昇している。また数多くの研究で、糖尿病患者のAD 発症リスクが健常人よりも高いことが示されている。糖尿病の進行とAD との関係の背景にある生物学的なメカニズムについては、完全には明らかになっていない。蛋白質プロセシング異常、インスリンシグナル伝達異常、糖代謝の調節不全、酸化ストレス、終末糖化産物の形成、そして炎症経路の活性化がこの2つの疾患に共通した特徴である。高コレステロール血症も、糖尿病やAD と関連している可能性があることから注目を集めている因子である。本稿では、糖尿病とAD を関連させている可能性のある機構経路について要約する。これらの疾患を治療、予防する新しい薬物療法や生活習慣ガイドラインを開発するには、この複雑な相互作用が理解されなくてはならない。

doi: 10.1038/nrneurol.2010.130

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