Review Highlight
関節リウマチの治療:2009年最新版
Nature Reviews Rheumatology
2009年10月1日
Treatment of rheumatoid arthritis state of the art 2009
内科治療の分野において、過去20年間に関節リウマチ(RA)の治療ほど劇的な変化を経験したものはない。臨床試験の方法の進歩、作用機序の異なる9種類もの生物学的製剤の導入、そしてこれらの薬剤のよりよい使用方法の開発全てが、新時代のRA治療に寄与した。本稿では、これらの進歩についてレビューし、利用可能な治療法、合意の得られているRA管理原則、ならびに本分野におけるいくつかの重要な議論に関するRA治療法の現在の展望について述べる。進歩の速度は非常に速いものの、RA患者の治療を必要としない寛解は、依然として困難な目標であり、対処できていない医学的ニーズが依然として存在している。この破壊的な疾患に対するよりよい治療を探求することは、これまでと同じく重要である。この刺激的な分野の研究は進んでおり、今後10年間で開発が進み、改善され合理的にデザインされた標的を定めたRA治療が可能になることを望むのも夢ではない。
doi: 10.1038/nrrheum.2009.182