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グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症の管理

Nature Reviews Rheumatology

2010年2月1日

Management of glucocorticoid-induced osteoporosis

グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症はよくみられる疾患であり、しばしば寝たきりや死亡にいたる。グルココルチコイドが骨格に及ぼす影響には直接的作用と間接的作用がある。早期に一過性の骨吸収増加がみられ、その後骨形成低下を招き、グルココルチコイドの投与期間中持続する。急速な骨量減少がグルココルチコイド療法開始直後から用量依存的におこり、骨折のリスクが高まる。骨折リスク上昇の一部は、骨量の低下によるものでなく、おそらく骨質の変化と転倒リスクの上昇に起因すると考えられ、部分的には骨密度とは無関係である。ビスホスホネートは現在、グルココルチコイド投与患者の骨折予防における第一選択薬であり、第二選択薬はテリパラチドで ある。大半の患者には、カルシウムとビタミンDの補充も併せて処方すべきである。将来、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症の管理に関するガイドラインに、グルココルチコイド投与患者の骨折リスク評価におけるFRAX®(WHOの開発した骨折リスク評価ツール)の限界を認識し、ゾレドロン酸やテリパラチドなどの新薬を含めるべきである。

doi: 10.1038/nrrheum.2009.259

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