Primer

閉経

Nature Reviews Disease Primers

2015年4月23日

Menopause

閉経
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閉経は、避けることができない加齢現象の1つであり、自然に、または他の疾患から二次的に発生して卵巣の生殖機能を消失させる。女性の妊孕性の管理の改善を目的とした、閉経(特に早期閉経)の始まりの正確な予測はいまだ不可能である。閉経後は卵巣からのエストロゲン産生が低下するため、ほてりと寝汗、泌尿生殖器萎縮、性機能障害、気分の変動、骨量の減少、および心血管疾患や糖尿病になりやすい代謝系の変化を含む消耗性の身体症状が発現する。閉経期への移行は個人によってさまざまである。年齢以外にも、個人の健康や福祉、およびそれぞれの女性の環境と文化が閉経の発生への重要な影響因子となる。閉経の管理方法としては、生活スタイルの評価と介入をはじめホルモン薬物療法および非ホルモン薬物療法など幅広い選択肢があるが、それぞれに特異的な有益性とリスクがある。閉経期および閉経後女性への治療方法は、症候、健康状態、直近および長期の健康リスク、個人の平均余命、および治療の利用可能性と経済性に基づいて決定される。特にホルモン療法が絶対禁忌の女性のために、有効性と安全性がより高い閉経期症状を抑える治療法の開発が必要である。

本Primerの図解サマリー

doi: 10.1038/nrdp.2015.4

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