Nature Astronomy コレクション
コレクションでは、Nature Astronomy が取り扱う科学、科学者、そして社会にまたがるさまざまな話題について、特定のトピックごとにまとめています。
多様性、公平性、包摂のための成功事例と解決
2019年12月
今月号のFocusでは、天文学、そしてもっと一般的には科学の分野における多様性、公平性、そして包摂を高めようと現在行われている、個人、研究機関、そして国際間での取り組みを特集する。このFocusでは、4編のPerspectiveと5編のCommentの記事でそうした世界中の取り組みを概観し、望むべくは他の研究機関にも、私たち全員の直面している問題に対して検証済みの「はじめからやり直す」必要のない解決法に目を向けてもらい、これを実現をできるようにする。Further Readingでは、包摂と公平性の話題に関して過去に掲載されたほかの記事も掲載している。ぜひ読まれたい。
2019年ノーベル物理学賞
2019年10月
2019年ノーベル物理学賞が「物理宇宙論における理論的発見」に対してJ Peeblesに、また「太陽型恒星を周回する太陽系外惑星の発見」に対してM MayorおよびD Quelozに贈られたことを祝して、Nature Researchから研究論文、概説、そしてコメントをCollectionにまとめている。同時にこれらの発見は、宇宙に対する我々の見方と、宇宙における我々の位置を変えた。
オシリス・レックス探査機のベンヌへのミッション
2019年3月
2018年12月31日、NASAの宇宙探査機オシリス・レックス(OSIRIS-REx)は、地球近傍小惑星ベンヌ(小惑星番号 101955)を周回する軌道に入った。この小惑星は有機分子や含水鉱物を保持していると考えられる。
国際周期表年
2019年2月
2019年はドミトリ・メンデレーエフが元素を周期表に整理してから150年となることを記念する、元素国際周期表年である。もちろん、その間に周期表と化学的周期律についての我々の理解は進化しており、このコレクションは150年にわたる研究を特集し、Nature とその関連誌の解説記事やマルチメディアとともに、アーカイブから重要で興味深い研究論文を紹介する。
ブラックホール
2019年1月
アルバート・アインシュタインが一般相対性理論を発表した直後の1915年、ブラックホールは理論的に確立された。それ以来、ブラックホールは実在する宇宙物理学的な天体であることが観測によって確かなものとなっている。
高速電波バースト
2018年10月
高速電波バーストは非常に高エネルギーで、起源はよくわかっていないが、おそらく宇宙論的であると考えられている散発的な電波信号である。このNature Astronomy のコレクションは、高速電波バーストの発見者である Duncan Lorimer による展望や、テーマに沿った概説、そして急速に進展するこの分野に関するコメントと議論をまとめている。
開発を手助けする天文学
2018年7月
天文学は必要とされるところで、開発を実現しようとする力をもっている。天文学者や工学者、技術者、それに熟練したスタッフの専門家グループは、地域への継続的な経済および教育上の刺激をもたらすことができる。
活動銀河核のアウトフローとフィードバック
2018年2月
活動銀河核(AGN)のアウトフローとフィードバックに関する、このコレクションと対応するNature Astronomy の「特集」は、AGNフィードバックについて現時点での理解を明らかにするため、新たに依頼したコンテンツとオリジナルの科学論文をまとめている。
創刊1周年記念 Collection
2018年1月
2017年1月、天文学・宇宙物理学・惑星科学の分野のための新しいジャーナルであるNature Astronomy が創刊された。このコレクションでは、トピックに応じて大きく4つの分野に分け、コンテンツのいくつかを紹介する。この先もエキサイティングな一年になることを期待している。
研究活動だけに限らない働きかた
2018年1月
天文学と惑星科学における博士課程の修了者数は、多くの国で大学や研究機関の正規雇用の採用数をはるかに超えており、このことは多くの優秀な研究者が研究職ではないキャリアを選ばなければならないことを意味する。ここでは、天文学に関連するものから、そうでないものまで、考えられる幅広いキャリアを紹介する。
パルサーに関する天文学の50年
2017年12月
自転する中性子星で電波を放射する天体であるパルサーが最初に発見されたのは、50年前である。このNature Astronomy のコレクションは、回想的な論文と将来を展望する論文を合わせて掲載し、パルサーの発見とその後の発展を称えている。
キロノバ、短時間のガンマ線バースト、そして中性子星の合体
2017年10月
Nature Research各誌の研究論文とコメントを集めたこのコレクションは、2個の中性子星の合体による重力波現象 GW 170817 の電磁放射の対応天体に注目している。
2017年ノーベル物理学賞
2017年10月
Rainer Weiss、Barry BarishおよびKip Thorneに「ライゴ検出器への決定的な貢献と重力波の観測に対して」ノーベル物理学賞が贈られたことを祝って、Nature Research各誌からの研究論文、概説、コメントを掲載している。ライゴの成功は、彼らの展望と独創性、そして数十年に及ぶ不屈の努力の証拠である。
カッシーニ計画 画像傑作選
2017年9月
このコレクションは、カッシーニのさまざまな観測機器を用いて研究した科学者によって制作された、探査機を称えるものである。我々はそのような研究者から12名(それに過去にカッシーニで研究していた Nature Astronomy の編集者)に、カッシーニによって得られた巨大な画像データベースからお気に入りの写真を選んでもらい、それにまつわる記事を書いてもらった。これらの記事は、テーマに応じたさまざまなタグで分類されている。これら12枚程度の写真で、カッシーニのとてつもない成果を十分に示しているとは言えないが、素晴らしい包括的な概観を提供し、岩石質の衛星から磁気圏まで、土星系のいろいろな天体と環境の事例を示している。
このコレクションは、Nature Astronomy の出版から9ヶ月間に発表された、カッシーニに関連した論文のいくつかによって補完されている。
天文学分野でのジェンダー平等
2017年6月
Nature Astronomy の特集では、終わることのない差別のいろいろな状況について依頼したコメントをもとに、天文学のコミュニティーにおける公平性(あるいはその欠如)の問題に焦点を当てた。著者らによって示されたデータは、憂慮すべき状況を描き出している。しばしば無意識に、そのため知らぬ間に広まっている偏見の密なネットワークと差別的な行動は、ほとんどすべての科学的な発表(国際会議や探査計画、受賞機会や引用回数を含む)で、女性とマイノリティーの天文学者の代表者が非常に少ないという事実に結びついている。
暗黒物質
2017年3月
暗黒物質は宇宙の大部分をつくり上げているが、ほとんどわかっていない。Nature Astronomy とNature Physics が共同で制作したInsightでは、素粒子物理学や宇宙物理学、宇宙論における暗黒物質に関する研究の歴史と現在の状況について概説する。
天文学に関係したNature の論文の数々
2017年1月
Nature には、最初の太陽系外惑星の発見や最初のパルサーの発見など、天文学におけるパイオニア的な論文を世に送り出してきた長い歴史があり、Nature Astronomy もこれを引き継いでいく。