科学はイスラエル・パレスチナ紛争を越えられるか
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ここ何週間かの間に、自爆テロとそれに続くパレスチナ過激派の暗殺のために、イスラエルとパレスチナの「和平ロードマップ」はずたずたになってしまった。この暴力と絶望の堂々巡りの中で、イスラエルとパレスチナの科学分野での連携が生き残れるものだろうか。Natureはこの地域を訪ねて、イスラエル、パレスチナ双方の科学者たちに、この悲惨きわまりない衝突によって科学者たちの仕事にどのような影響が及んでいるかについて質問した。まれではあるが、これが決定打になったケースもある。表紙は、紛争の種となっているコンクリート製の「治安壁」によじ登るパレスチナ人の若者(写真撮影:Mahfouz Abu Turk/ロイター)。この治安壁は、ヨルダン川西岸地区とイスラエルを分離するためにイスラエルがカルキリヤ近傍に建設している。doi: 10.1038/425444a