Nature ハイライト
Cover Story:的外れ:2030年までに持続可能な開発目標を達成するのに必要なことは何か
Nature 621, 7978
2015年9月、193カ国が、世界の人々の生活向上を目指す17の目標に向けて取り組むことに合意した。それ以来、「持続可能な開発目標(SDGs)」は、貧困の撲滅や飢餓の軽減から、地球温暖化への取り組みや生物多様性の保護まで、企業の計画や政府の方針に組み込まれるようになっている。しかし、意欲的に定めた目標達成の期限である2030年まで既に半ばを過ぎようとしているものの、課題はまだ山積している。今週号の特集では、これまでの実績を評価するとともに、こうした世界的な目標の達成を実現するにはさらに何が必要かを検討している。(Collection)
2023年9月14日号の Nature ハイライト
天体物理学:宇宙の早い時期にはあった炭素質の塵粒子
物性物理学:トポロジカル半金属に見つかった新たな固有量子振動
材料科学:高エントロピー材料の簡便な合成法
エネルギー科学:X線動画の学習から解明される不均一反応の物理
単一分子分光学:気相中のたった1個の分子を測定できる赤外分光法
ナノスケール材料:MoS2相に依存するPtの成長と性能
材料科学:エポキシ樹脂に匹敵するバイオ由来接着剤
環境化学:鉄とマンガンに触媒される反応による有機炭素の保存
気候科学:法的処置の減少によるアマゾンの炭素放出の増加
生態学:底生魚類は海洋熱波にあまり左右されない
環境科学:純一次生産力の気候変動に対するリアルな応答
進化学:脚の長い新種のジュラ紀鳥群
ゲノミクス:ヒトY染色体の完全な塩基配列解読がついに完了
神経科学:海馬は食欲に関係する?
微生物学:腸内細菌がインスリン抵抗性を軽減させる仕組み
生物工学:mRNAワクチン設計の速度を上げる新しいアルゴリズム
免疫療法:造血系細胞の分子の一部に「迷彩服を着せて」免疫療法の毒性を回避する
分子生物学:有糸分裂の際に生じた二本鎖切断を修復するのはDNAポリメラーゼθ
翻訳:RNAの構造がタンパク質合成の開始部位を動的に調節する