Nature ハイライト
免疫学:FOXP3が2つのDNA分子を橋渡しする「はしご」構造
Nature 624, 7991
FOXP3は、過剰な炎症と自己免疫の抑制に関わっている制御性T細胞の発生に不可欠な転写因子であるが、このタンパク質が働く分子機構はこれまでよく分かっていなかった。今回、TnG反復マイクロサテライトを持つ2本のDNA分子の間がFOXP3によって橋渡しされて生じる、はしごのような形の多量体が報告されている。これには、1種類の転写因子がDNAと相互作用したり、DNAのループ形成を仲介したりする、これまで知られていなかった結合様式が使われている。
2023年12月14日号の Nature ハイライト
惑星科学:低温の褐色矮星大気に検出された14NH3と15NH3
計測学:カー非線形性を利用した光周波数コムの安定化
物性物理学:画像化されたグラフェンのミリテスラ疑磁場
フォトニクス:グラフェンを用いたモアレ・ナノレーザーアレイ
太陽電池:SAMによる逆型ペロブスカイト太陽電池の高効率化と安定化
材料科学:バイオエレクトロニクス向けの水応答性の超収縮性ポリマーフィルム
材料科学:応力分散でゴムの疲労しきい値を高める
環境社会科学:気候政策のシナリオに影響を及ぼす要因
がん:悪性腫瘍から分泌されて腎不全を引き起こす抗利尿ペプチド
免疫学:FOXP3が2つのDNA分子を橋渡しする「はしご」構造
免疫学:リポ多糖類で活性化されたカスパーゼ-4の標的
免疫学:サイトカインpro-IL-18の切断はカスパーゼ-4が行っている