Nature ハイライト
細胞生物学:修飾されたリボヌクレオチドを組み込んだmRNAはフレームシフトの原因になり得る
Nature 625, 7993
今回、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に対するmRNAワクチンに見られるような治療用mRNAに組み込まれたヌクレオチド修飾が、翻訳の際に+1リボソームフレームシフトを引き起こし、その産物は免疫応答を引き起こす可能性があることが明らかにされた。この研究は、mRNAを用いる今後の治療法では、オフターゲット作用が生じる可能性を最小限にするための塩基配列の最適化が必要なことをはっきりと示している。
2024年1月4日号の Nature ハイライト
惑星科学:海王星に似た系外惑星に検出されたSO2とケイ酸塩
物性物理学:超高移動度の半導体グラフェン
材料科学:不規則セラミックス発見のための記述子
化学:酵素を用いた光駆動ラジカルアシル化
環境科学:ボグの形態の統一的説明
環境科学:海洋の産業活動を知る
ヒト遺伝学:非コード領域を含むヒトゲノムの変異制約マップ
ゲノミクス:DNAバーコードに基づく多モード空間ゲノミクス
神経科学:記憶は想起のたびに変化していく
分子神経科学:タウ繊維形成における多様で一過的な中間体の構造
細胞生物学:活性なリガンド–受容体複合体のサイトネーム依存的輸送機構
社会科学:COVID-19パンデミック時の政策提言の検証
免疫学:SARS-CoV-2の免疫インプリンティングを回避する方法
微生物学:栄養不良児の成長改善と相関する腸メタゲノム遺伝子
腫瘍免疫学:免疫抑制性の骨髄造血の阻害は腫瘍量の減少につながる
分子生物学:1つの嗅覚受容体が他の嗅覚受容体の発現を抑制する仕組み
細胞生物学:修飾されたリボヌクレオチドを組み込んだmRNAはフレームシフトの原因になり得る
構造生物学:有糸分裂ホスファターゼPP2A:B55のクライオ電子顕微鏡構造