Nature ハイライト

Cover Story:密接な関係:宿主とマイクロバイオームの膨大なネットワークを明らかにするアトラス

Nature 628, 8006

ヒトの生理機能は、マイクロバイオームを構成している非常に多くの微生物の影響を受けているが、こうした影響の分子基盤はほとんど分かっていない。今回N PalmとA Ringたちは、ヒトの組織と微生物相の間のさまざまな相互作用のアトラスを提示している。彼らは、酵母クローンを用いてヒトの細胞外タンパク質や分泌タンパク質(エキソタンパク質)を表示する、BASEHITと呼ばれるシステムを考案し、これを用いて、人体のさまざまな組織に生息することが知られている数百種の共生細菌との相互作用のスクリーニングを行った。その結果得られたインタラクトームから、数千のこれまで知られていなかった分子レベルの宿主–微生物相互作用が明らかになった。表紙は、細菌とBASEHIT酵母細胞の間のそうした相互作用の1つの想像図である。

2024年4月4日号の Nature ハイライト

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