材料：新しいメタマテリアルが示す30以上の屈折率

メタマテリアルとは、自然界では得られない電磁特性を持つ人工的な複合材料で、基礎研究だけでなく有益な応用にも新しい可能性がある。これまでは、負の屈折率を持つ材料の探索が優先されてきたが、「変換光学」への新たな応用の範囲を拡大するにあたっては、自然界では見られない高い屈折率を持つ材料も同じように有用だと考えられる。今回、B Minたちは、38.6というこれまでにない高い屈折率を持ち、折り曲げ自在の広帯域テラヘルツ・メタマテリアルを作製した。この新しいメタマテリアルは、I字型の薄い金の構成ブロックからなる層状アレイを利用しており、小型遮蔽デバイスや広角レンズ、光遅延デバイスの研究につながる。

目次へ戻る