2004年11月号Volume 1 Number 11
Editorial
News Features
生命を合成する
遺伝子操作はもはや当たり前の時代になった。生物学者たちは今、ゲノムを合成し、遺伝暗号を変更し、新しい生命体の可能性を探り出そうとしている。もう、そうした研究の危険性を考えるべきときなのだろうか。Philip Ball記者が専門家たちに尋ねた。
若さを保つ魔法の薬?
テストステロン療法は、活力を取り戻し、性欲を高め、頭を冴えさせる。またはそうなると言われている。しかし、この強力な性ホルモンを使う者は自らの健康を危険にさらしているのではないだろうか。Helen Pearsonが報告する。
News & Views
宇宙鉱物学:よその太陽系の塵
塵の円盤で取り囲まれている恒星は、形成中の太陽系なのかもしれない。塵から放射される光の解析から、恒星の周りを回っている彗星あるいは微惑星、さらには惑星までもがここに存在する可能性がでてきた。
Essay Concept
究極の「時」をもとめて
時間:どれほどの宇宙論的な時間スケールを我々は制御し、利用しているのだろう?
Letter
インドネシア東部のフローレス島で出土した新しい人類化石の考古学分析と測定年代
東インドシネシアのフローレス島にある石灰岩でできた大きな洞窟、リアン・ブア(Liang Bua)の発掘研究から、小柄なヒト族(Hominini)の化石人類集団がいたことを示す証拠が得られ、解剖学的見地からこの人類は独立種とするに十分な特徴を備えており、新しい種、Homo floresiensis(ホモ・フローレシエンシス)に分類された。
Nature ダイジェストISSN 2424-0702 (online) ISSN 2189-7778 (print)