2004年12月号Volume 1 Number 12
Editorial
News
始動する中国:霊長類研究の一番手確保にむけて
中国が霊長類の生物医学研究における世界の中心地となるべく、布石は打たれた――。この秋、昆明で開催されたシンポジウムに世界各国から集まった研究者たちはこう聞かされた。
News Feature
「予知」の封印を解く
米国の地震研究者たちは長い間、「予知」という言葉を避けてきた。しかし、観測データの質が改善されたり、一般の認識が変化してきたりして、研究者のそうした決心も揺らぎ始めている。David Cyranoskiが地震予知をめぐる議論を追った。
Comment
岐路に立つ抗生物質
新薬開発は今のやり方でよいか。
News & Views
光の織物
ファッションデザインの世界に加わるわけではないだろうが、右の写真にある新しい織物の製作者たちは、これは着ることができると主張している。
Essay Concept
言葉より前にありき
言語の進化:進化の痕跡がヒトの言語の究極の起源について手掛かりを与えてくれるかもしれない。
Letter
金属-絶縁体-半導体からなる光エレクトロニクスファイバー
規定された長さスケールと明確な形状を持ち、また密着した界面を形成する導体、半導体、そして絶縁体を組合せた構造は、ほとんどの機能的な電子デバイスや光エレクトロニクスデバイスに不可欠な構造である。
Outlook
落ち込む出生率の謎
先進国全体で出生率が落ち込みつつある。これは単なる社会現象なのだろうか。それとも生物としての生殖能力低下を意味するものなのだろうか。真の理由はまだわからない。だからこそ心配だと、Declan Butlerが報告する。
Nature ダイジェストISSN 2424-0702 (online) ISSN 2189-7778 (print)