注目の論文
サンアンドレアス断層南部の洪水が引き起こした地震
Nature Geoscience
2011年6月27日
Flood-induced earthquakes on the southern San Andreas fault
サンアンドレアス断層南端にある古代湖で時々起こった洪水は、断層に隣り合った一連の小地震の引き金になったと報告されている。そして、こうした地震がその近くのサンアンドレアス断層の応力状態を変化させて、破壊を生じさせるのである。
D Brothersらは、カリフォルニア州ソルトン谷カウィーア古代湖に堆積した堆積物の地震学的画像を提示している。データは、過去1200年の間にコロラド川によって時々湖の洪水が起こり、湖の下にある小断層で起きる地震の引き金となったことを示している。洪水の起こった時期とサンアンドレアス断層南部で起こった大地震とは200〜300年以内の相関があり、モデル研究は関連性があることを示している。したがって、過去100年にわたって、ソルトン谷でコロラド川の洪水を防ぐために行われた工事は、サンアンドレアス断層南部の現在の地震活動が小康状態となっていることの原因となっている可能性がある。
doi: 10.1038/ngeo1184
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