注目の論文
浸食をもたらす要因
Nature Geoscience
2009年8月24日
Agents of erosion
河川と氷河は景観を同じ速度で浸食していく、とNature Geoscience(電子版)に発表される研究が示している。これまでの研究では、氷河は地球の表面をより速い速度で浸食するとされていた。
M KoppesとD Montgomeryは、世界中の河川と氷河で浸食速度のデータを集めた。彼らは、氷河貯水池と河川流域により覆われた相対面積の違いを勘定に入れると、氷河と河川により浸食された地表の量は、年間1 mm以下から10 mmを超す程度までの同じ値の幅に入ることを見いだした。著者らはまた、最も速い浸食速度は、最近火山噴火や海岸沿いの急速な氷河後退により擾乱を受けた景観で起きていることも報告している。
河川と氷河による浸食速度の上限は農耕地で報告されている浸食速度と同程度であり、このことは農業が景観に重大な影響を与えていることを示唆している。
doi: 10.1038/ngeo616
注目の論文
-
2月19日
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
2月13日
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature
-
2月11日
地球科学:地球の内核の変化を検出Nature Geoscience
-
2月11日
気候変動:2024年の気温がパリ協定の目標に与える影響の評価Nature Climate Change
-
2月6日
遺伝学:古代のゲノムがヤムナ文化の起源の手がかりとなるNature
-
2月5日
惑星科学:月のグランドキャニオンの形成Nature Communications