注目の論文
浸食をもたらす要因
Nature Geoscience
2009年8月24日
Agents of erosion
河川と氷河は景観を同じ速度で浸食していく、とNature Geoscience(電子版)に発表される研究が示している。これまでの研究では、氷河は地球の表面をより速い速度で浸食するとされていた。
M KoppesとD Montgomeryは、世界中の河川と氷河で浸食速度のデータを集めた。彼らは、氷河貯水池と河川流域により覆われた相対面積の違いを勘定に入れると、氷河と河川により浸食された地表の量は、年間1 mm以下から10 mmを超す程度までの同じ値の幅に入ることを見いだした。著者らはまた、最も速い浸食速度は、最近火山噴火や海岸沿いの急速な氷河後退により擾乱を受けた景観で起きていることも報告している。
河川と氷河による浸食速度の上限は農耕地で報告されている浸食速度と同程度であり、このことは農業が景観に重大な影響を与えていることを示唆している。
doi: 10.1038/ngeo616
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications