注目の論文
2008年の中国四川地震における地形の喪失
Nature Geoscience
2011年5月16日
Net loss of landscape during 2008 Wenchuan earthquake
2008年の中国四川地震により引き起こされた地滑りは、断層運動により生成された山脈隆起によって付加されたより以上の物質を取り除いたとの報告が寄せられている。浅部で起きる地震は山脈地帯の成長を進める第一の原動力と考えられるが、この場合には地震が引き金となった地滑りは付加された物質より以上の量を取り除いてしまったようである。
A Densmoreらは、人工衛星画像を用いて地震後に起きた地滑りにより変位した物質の量を評価し、断層運動により生じた隆起よりも2〜7倍大きいことを発見した。彼らは、地滑りによる岩屑のごく一部は浸食されるとしても、地滑りにより総体としてその地域から物質が失われたことになると結論している。
doi: 10.1038/ngeo1154
注目の論文
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications
-
11月12日
気候変動:南極の氷が人為的な温暖化が1.5℃の温暖化の限界に近づいていることを示唆しているNature Geoscience
-
11月12日
惑星科学:ボイジャー2号が天王星をフライバイしたのは太陽の異常現象の最中だったNature Astronomy
-
11月8日
気候変動:プライベート航空による二酸化炭素排出量の大幅な増加Communications Earth & Environment
-
11月7日
地球科学:インドプレートとユーラシアプレートの収束の加速を説明するNature
-
10月25日
保護:深刻な絶滅の危機に瀕するスマトラトラに対してより大きな保護が必要Scientific Reports