注目の論文
森林再成長による温度への効果は限定的
Nature Geoscience
2011年6月20日
Marginal temperature benefits from forest regrowth
実際に農耕地を森林に置き換える成果が地球の温度に及ぼす利益は小さいとの報告が寄せられている。カナダの研究チームは、植林は温室効果ガス放出を削減することの代替にはならないと結論している。
国連は農耕地や辺境の土地を森林に変える(植林として知られる)ことを、各国政府が取り得る重要な気候変動低減策の1つとして考えている。
V AroraとA Montenegroは地球システム数値モデルを用いて、2081年から2100年の間に温暖化を逓減するための5つの植林シナリオについてその可能性を検証した。彼らは、現在農耕地となっている地域を100%森林に変えるという非現実的なシナリオでさえも、温暖化を約0.45℃逓減するだけであり、温度に与える効果はほとんど期待できないことを見いだした。
doi: 10.1038/ngeo1182
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications