注目の論文
氷河への供給
Nature Geoscience
2012年2月20日
Fuelling glaciers
化石燃料の燃焼により発生したエアロゾルはアラスカの氷河に有機物を供給していると、今週号のNature Geoscience onlineに発表された研究が報告している。この発見は、人類活動が氷河中の有機物に影響を及ぼす可能性があることを示している。 氷が融解する期間には、氷河の融解水は川や沿岸水に流入し生物活動に栄養を供給する。Aron Stubbins等はアラスカで氷河表層水と氷河からの流出水中の有機物組成と年代を調べた。彼らは、年代が古いが生物が利用可能な有機物を大量に検出し、化石燃料の燃焼生成物に豊富に含まれるエアロゾルがこの物質の起源として考えられることを示した。このようなことから、研究者は人類活動が氷河からの有機物流出を増幅させていると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo1403
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications