注目の論文
予想外の炭素吸収源
Nature Geoscience
2012年6月4日
Unexpected carbon sinks
地衣類、菌類および藻類のような生物の活動は、大気中の窒素をほとんどの植物が利用できる化学物質の形態へ陸上で変換する量のほぼ半分を説明できると、今週号のNature Geoscience onlineに発表された研究が報告している。生物が利用できる窒素は植物成長を阻害することがあるので、この過程は植物による炭素封鎖にとってはきわめて重要となり得る。
Ulrich Poeschl等は、地衣類、菌類および藻類のような太陽光の助けにより無機物から自信の食物を合成する生物の空間分布について公表されたデータを再解析した。生態系の範囲内における炭素と窒素流量に関するデータ解析に基づいて、彼らはこれらの生物が、窒素循環に対する役割に加えて、陸上の植生における一次生産の約7%に寄与していると見積もっている。
doi: 10.1038/ngeo1486
注目の論文
-
12月19日
気候変動:南極の海氷減少が嵐の発生を促すNature
-
12月19日
天文学:月の年齢はより古いNature
-
12月17日
惑星科学:土星の環が若々しい外観を保っている理由Nature Geoscience
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月11日
気候変動:世界的な観光産業による二酸化炭素排出量は増加し、不平等であるNature Communications
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature