注目の論文

振り出しに戻る

Nature Geoscience

2009年7月21日

Full circle

Nature Geoscience

中国からの土壌性ダストは13日間で全球を1周以上まわった、とNature Geoscience(電子版)に発表される。この発見は、ある地域で発生したダストは世界中の多くの場所に影響を及ぼしうることを物語っている。

九州大学の鵜野伊津志らは、人工衛星とモデルのデータを用いて、中国のタクラマカン砂漠で2007年5月に起きたダストは、高度8〜10 kmまで運ばれ、地球を1周以上輸送されたことを示した。ダストが北西太平洋に2度目に到達したときに、高気圧による沈降のために、下層大気へ下降し、その一部は海洋に降下した。

この解析は、ダスト粒子が高高度の氷雲の形成の引き金になっている可能性も示唆している。

doi: 10.1038/ngeo583

英語の原文

注目の論文

「注目の論文」一覧へ戻る

advertisement
プライバシーマーク制度