注目の論文
氷河下の振動
Nature Geoscience
2012年8月20日
Sub-glacial shake-up
2002年と2003年の間の9か月にわたり、南極氷河の下で急速に連続して数千回の地震が起きていたという報告が、今週号のNature Geoscienc(オンライン版)に掲載される。この発見は、潮汐運動が氷河下の地震活動に影響を及ぼしうることを示唆している。
Lucas Zoet等は、2002年と2003年の間に収集されたデータを用いて、東南極にありロス海へと流れ込んでいる巨大な氷河の下の地震活動を解析した。彼らは、この期間に約25分間の規則正しい間隔で起きている約2万個の地震を同定した。地震のマグニチュードは典型的な氷河下地震と比べると大きい。研究者等は、岩石の粗い部分の上を通る氷河の動きが顕著な氷河下地震を生成すると示唆している。彼らはこれらの地震の規則性は氷河の動きが海洋潮汐によって調節を受けたことが原因としている。
doi: 10.1038/ngeo1555
注目の論文
-
1月17日
進化:初期の人類は100万年以上前に過酷な砂漠の条件に適応したCommunications Earth & Environment
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月16日
環境:ノルドストリーム海底パイプラインの漏れによるメタン排出量の調査Nature
-
1月9日
古生物学:パンクとエモの化石が軟体動物進化の理解を揺るがすNature
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature
-
1月2日
地質学:イエローストーンの火山活動は北東方向に移動しているかもしれないNature