注目の論文
月面の水が検出
Nature Geoscience
2012年10月15日
Lunar surface water detected
月の土壌中のガラス質粒子は大量の水を含んでいると、Nature Geoscience(オンライン版)に発表された研究が報告している。かつては完全に乾燥していると考えられていた月の表面に残された湿りけの痕跡は、太陽風との相互作用が原因と考えられる。
Yang Liu等はアポロ計画により持ち帰られた月の土壌資料を分析し、粒子の中から水を検出した。さらに分析を進めると、太陽風中の水素イオンとの地球化学的類似性が明らかになった。このことは、太陽風が月の表面に水素イオンをもたらし、それがガラス質粒子中の水に変換されて保存されたことを示唆している。
関連するNews and Viewsの記事でMarc Chaussidonは、太陽風と関連がある月表面の水を発見したことが、「太陽系内部の天体で他にも水が見つかる可能性を示している」と書いている。
doi: 10.1038/ngeo1601
注目の論文
-
12月19日
天文学:月の年齢はより古いNature
-
12月19日
気候変動:南極の海氷減少が嵐の発生を促すNature
-
12月17日
惑星科学:土星の環が若々しい外観を保っている理由Nature Geoscience
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月11日
気候変動:世界的な観光産業による二酸化炭素排出量は増加し、不平等であるNature Communications
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature