注目の論文
【古生物学】ジュラ紀後期に多様化していた羽毛恐竜
Nature Communications
2013年1月23日
Palaeontology: Diversified feathered dinosaurs
姉妹分類群と比べて四肢と尾の羽毛が少ないという特徴をもつ羽毛恐竜が、中国遼寧省西部で新たに発見されたことを報告する論文が掲載される。この新知見は、白亜紀後期に多様化していた羽毛獣脚類恐竜の羽衣がジュラ紀後期にすでに多様化して、いろいろな生態ニッチに適応していたことを示唆している。
今回、P Godefroitたちが記述している獣脚類恐竜の新属新種Eosinopteryx brevipenna は、その姉妹分類群Anchiornisに似ているが、Eosinopteryxの羽毛は、Anchiornisほど豊かに四肢と尾に生えていない。こうした適応は、EosinopteryxがAnchiornisよりも容易に走れたことを示唆している。
今回の研究で得られた知見は、ジュラ紀における飛翔の起源が、これまで考えられていた以上に複雑で、ボディープラン(体制)の似た動物が、同じ生態系の異なるニッチを占有していた可能性を示唆している。
doi: 10.1038/ncomms2389
注目の論文
-
12月19日
天文学:月の年齢はより古いNature
-
12月19日
気候変動:南極の海氷減少が嵐の発生を促すNature
-
12月17日
惑星科学:土星の環が若々しい外観を保っている理由Nature Geoscience
-
12月12日
天文学:Firefly Sparkleが初期の銀河形成に光を当てるNature
-
12月11日
気候変動:世界的な観光産業による二酸化炭素排出量は増加し、不平等であるNature Communications
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature