注目の論文
氷と鉄
Nature Geoscience
2013年3月11日
Ice and iron
グリーンランド氷床は北大西洋への微量栄養素としての鉄の顕著な供給源となりうるという報告が、今週オンライン版に掲載される。この供給源の大きさは、温暖化が進んだ世界で氷床融解が拡大するにつれて増加すると思われる。
Maya Bhatiaたちはグリーンランド氷床西縁で放出される融解水の鉄濃度を測定した。彼らは、融解水中に大量の生物学的に利用可能な鉄が存在すると報告している。この発見をグリーンランド氷床全体に拡大して、彼らはこれまで北大西洋の主要な鉄供給源と考えられてきた大気塵と同じ程度の鉄をこの地域に供給可能であると示唆している。
関連するNews and Viewsの記事でRob Raiswellは、彼らが「グリーンランド氷床の融解水は氷の下を通って海洋へ向かう際に大量の生物利用可能な鉄を集めていることを示した」と述べている。
doi: 10.1038/ngeo1746
注目の論文
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが裏側の月火山活動の年代を特定Nature
-
11月13日
地球科学:2022年のマウナロア火山の噴火を調査するNature Communications