注目の論文
雪玉地球か凍らない海か?
Nature Geoscience
2008年12月1日
Snowball Earth or open oceans?
「雪玉地球」の考えによれば、6億年以上前に、かなり長い間にわたって地球全体が凍結していたという。そのようなことはなかったと、この問題について、これまでの研究を検証したNature Geoscience (電子版)の概説論文が結論づけている。
P AllenとJ Etienneは、低高度の氷河が低緯度に達した極めて厳しい寒冷気候の特徴をもつ、約8億4,000年前から6億3,500万年前のクリオジェニアン紀を調べた初期の研究を評価した。研究者は、雪玉地球仮説とは逆に、この時期から得られた堆層の証拠は地球上の水循環が継続して活動していたことを示しており、海洋が完全に氷で閉ざされていたという考えと矛盾すると結論づけた。
海洋のかなりの部分が氷で閉ざされていたわけではないと結論できると、生命の生存と多様性および地球の炭素循環の理解に対して重要な結果をもたらすことになる。
doi: 10.1038/ngeo355
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications