注目の論文
氷の生物学
Nature Geoscience
2009年5月18日
The biology of ice
バクテリア、キノコの胞子、植物物質などの生物学的粒子は、雲中の氷形成の引き金となることを示す研究が、Nature Geoscience電子版に発表される。空中にある粒子が雲氷の形成に果たす役割は、気候変動予測の不確定性を生み出す最大の要因の一つとして長年の課題であり、このことは重要である。
Kim Pratherたちは、新しく開発した質量分析計を飛行機に積み込み、ワイオミング州上空の雲の中で大気中の氷を形成する粒子の化学組成を調べた。その結果、氷を形成する粒子の33%を生物学的粒子が、また50%を鉱物の塵が占めていることを発見した。
全球エアロゾルモデルにより、研究チームは、生物学的粒子は砂漠の嵐に応答して形成される雲氷の生成を強化することになると示唆している。
doi: 10.1038/ngeo521
注目の論文
-
1月17日
進化:初期の人類は100万年以上前に過酷な砂漠の条件に適応したCommunications Earth & Environment
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月16日
環境:ノルドストリーム海底パイプラインの漏れによるメタン排出量の調査Nature
-
1月9日
古生物学:パンクとエモの化石が軟体動物進化の理解を揺るがすNature
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature
-
1月2日
地質学:イエローストーンの火山活動は北東方向に移動しているかもしれないNature