注目の論文
将来の森林の変化
Nature Geoscience
2009年6月29日
Future forest changes
Nature Geoscience(電子版)に発表される研究によると、気候変動が止まったとしても、おそらく生態系は長期にわたって変化し続けるとのことである。この研究は、「危険な気候変動」のレベルを決めるときには、将来にわたる生態系の変化に過去の気候変動を通して関与することを考慮する必要があることを示唆している。
C Jonesらは、気候変動が地球の生態系に与える長期の影響を調査するための気候-植生連結モデルによるシミュレーションを解析した。彼らは、数多くの気候変動シミュレーションを実行したが、それぞれのシミュレーションでは異なった大気中の温室効果ガスレベルで気候を安定化させた。そのシミュレーションによると、気候境界条件を一定に保った後も、何十年にわたり森林の被覆率が大きく変化し続けた。
著者らは、生態系の変化が観測されるまでに熱帯の森林被覆率と高緯度地域の森林拡大が大きく減少することは避けられないと結論している。
doi: 10.1038/ngeo555
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications