注目の論文
小さな生物の大量絶滅
Nature Geoscience
2010年3月1日
Small creatures, big extinction
北半球海洋中の小さな植物プランクトンは、6500万年前の大量絶滅事件の際には南半球に生息していたものよりもはるかに速い速度で絶滅したとの報告が寄せられている。北半球の植物プランクトンが復活したのは、南半球の海洋で復活したよりもずっと後であったこともわかった。
20マイクロメートルよりも小さい植物プランクトン集団は、大規模衝突事件と関係がある白亜紀/第三紀大量絶滅事件の際に絶滅した。T Bralowerらは、衝突で生じた破片の雲(このような植物プランクトンが成長するために必要な太陽光を阻止し、金属を含んだ塵を海洋表面に落下させることでそれらに毒を与えた)が北半球に集中したために、絶滅の速度が速くなったと提案している。研究チームはまた、北半球海洋生物多様性の復活は、この地域で植物プランクトンの復活が遅くなったことで遅れた可能性があることを示唆している。
doi: 10.1038/ngeo775
注目の論文
-
4月2日
気候変動:南極海の温暖化が熱帯降雨に及ぼす影響Nature Communications
-
3月13日
気候科学:記録的な海洋温度が気候モデルに合致するかもしれないNature
-
3月13日
環境:19世紀後半以降、地中海地域の降水量はほぼ安定しているNature
-
3月13日
考古学:西ヨーロッパで発見された最古の顔の一部Nature
-
3月11日
気候変動:温室効果ガス排出は人工衛星を脅かすかもしれないNature Sustainability
-
3月7日
惑星科学:月面において氷が存在するさらなる候補地Communications Earth & Environment