注目の論文
タイタンの一方向に吹く風
Nature Geoscience
2009年8月17日
Single-direction winds on Titan
中国の柴達木盆地の地表にわたって伸びている巨大線状砂丘は粘りけのある堆積物でできており、一方向から吹く風によって形成された。この発見は、土星最大の月であるタイタンの表面に形成されている同様な砂丘に対して別の解釈を与えてくれる。
D RubinとP Hespは、柴達木盆地で形成されている2番目の種類の砂丘(弧状の形状で、固まっていない砂質の堆積物からできている)を発見したが、2つの種類共に北西から吹く同じ風にさらされている。
RubinとHespは、タイタンの表面で発見されている巨大線状砂丘がやはり粘りけのある地積物から形成されているならば、それは、そこで一方向から吹く風の存在を示すものであると示唆している。これは、これまでの研究では堆積物が固まっていないと仮定して、砂丘の形状が交互に方向が変わって吹く風の証拠と解釈されていたこととは対照的である。
doi: 10.1038/ngeo610
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