注目の論文
太陽系最古のジルコン
Nature Geoscience
2009年1月26日
The Solar System’s oldest zircon
地球を含む主要な惑星から見つかった中で最も古いジルコン鉱物が、月の表面で見つかった。44億1,700万年前の年代をもつ微小ジルコン結晶は月表面の歴史の中で重要な位置を占めていると、今週号のNature Geoscience onlineの論文が示している。
A Nemchinらは、小さな鉱物粒に含まれる鉛とウラン同位体を測定し、結晶形成年代を決定した。ジルコンはジルコニウムとシリカからなる鉱物で、溶けて加熱された岩石の冷却により形成される。月は一般的に月と火星サイズの小惑星との衝突で形成されたと考えられており、それによって月の表面をマグマのプールで覆ったと考えられている。ジルコンはこの月のマグマオーシャンの90パーセントが固化したときに形成されたと思われるので、この年代はこの程度の固化が月形成後1億年で生じたことを示している。
doi: 10.1038/ngeo417
注目の論文
-
4月23日
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
4月22日
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change
-
4月11日
環境:世界のプラスチックのうち、再生材料から製造されたものは10%未満Communications Earth & Environment
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月10日
惑星科学:月の裏側の水の存在量の評価Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications