注目の論文
夏以外のグリーンランドフィヨルドの熱容量変動
Nature Geoscience
2014年6月23日
Variable heat content in Greenland’s fjords outside summer
グリーンランド最大の流出氷河2つの外側にあるフィヨルドは、氷床から氷を海洋へと供給しており、9月から5月の間に3日から10日おきに熱容量や他の水の性質の変化を受けている。今週のオンライン版に報告されるこれらの発見は、夏以外の月には、フィヨルド内の温かい水が海洋から定期的に効率よく入れ替わり、氷河の融解速度に影響を及ぼしていることを示唆している。
Rebecca Jacksonたちは、グリーンランド氷床でそれぞれ5番目と3番目に大きな流出路であるセルミリク(Sermilik)フィヨルドとカンゲルルススアーク(Kangerdlugssuaq)フィヨルドからの9月から5月の連続した水の性質と速度の記録を解析した。Jacksonたちは、温度と塩分の変動と関連した速度のパルスを報告しており、それらは典型的には2日間継続して通り過ぎる気象システムの時間スケールと似ている。Jacksonたちは、これらの発見は、夏以外の月には周囲の海からの水が定期的にフィヨルド内に供給されていることを示しているとしている。
doi: 10.1038/ngeo2186
注目の論文
-
2月19日
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
2月13日
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature
-
2月11日
地球科学:地球の内核の変化を検出Nature Geoscience
-
2月11日
気候変動:2024年の気温がパリ協定の目標に与える影響の評価Nature Climate Change
-
2月6日
遺伝学:古代のゲノムがヤムナ文化の起源の手がかりとなるNature
-
2月5日
惑星科学:月のグランドキャニオンの形成Nature Communications