注目の論文
地域的な極端気象と大気の惑星波との結びつき
Nature Climate Change
2014年6月23日
Regional extremes linked to atmospheric variations
極端な気象が1か月間続くという現象は、中緯度域で生じる大気の惑星波(高い高度の大気中で地球の周りを蛇行する風)の増幅に関連していることを明らかにした研究論文が、今週のオンライン版に掲載される。
今回、James ScreenとIan Simmondsは、中緯度域での極端な陸地温度と降水量を観測データセットから特定し、こうした極端な気象と研究対象とした7つの中緯度域での惑星波の波長異常を比較して、影響の違いを明らかにした。その結果、それぞれの地域で予想される極端気象のタイプが分かった。つまり、北米西部と中央アジアでの熱波、北米東部の寒冷期、北米中部、ヨーロッパ、中央アジアでの干ばつ、西アジアでの雨季の発生確率が高まるというのだ。
doi: 10.1038/nclimate2271
注目の論文
-
1月17日
進化:初期の人類は100万年以上前に過酷な砂漠の条件に適応したCommunications Earth & Environment
-
1月16日
人類学:鉄器時代のブリテンにおけるケルトの「ガールパワー」Nature
-
1月16日
環境:ノルドストリーム海底パイプラインの漏れによるメタン排出量の調査Nature
-
1月9日
古生物学:パンクとエモの化石が軟体動物進化の理解を揺るがすNature
-
1月9日
生物多様性:淡水生物の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているNature
-
1月2日
地質学:イエローストーンの火山活動は北東方向に移動しているかもしれないNature