Nature ハイライト
精神科遺伝学:統合失調症のリスクと関連する10の遺伝子
Nature 604, 7906
統合失調症は重度の精神疾患で、アレル(対立遺伝子)頻度スペクトル全体に顕著な遺伝的関与が見られる。統合失調症エキソーム塩基配列解読メタ解析(SCHEMA)コンソーシアムは今回、2万4248人の統合失調症患者と9万7322人の対照群について全エキソーム塩基配列解読のメタ解析を行い、エキソーム規模の有意水準で統合失調症と関連する、まれなタンパク質コードバリアントを持つ10のリスク遺伝子について報告している。これらの遺伝子は、中枢神経系、特にシナプスで機能しており、その一部は他の神経発達障害のリスク遺伝子と重複していた。また、ありふれたバリアントもまれなバリアントも、少なくとも部分的には、統合失調症のリスクを仲介する経路に収斂することが示唆された。
2022年4月21日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:ヒトのパンゲノム構築に向けて
天体物理学:白色矮星での局所的な熱核バースト
量子情報:飛び交うキュービット
量子情報:中性原子を用いて実行された量子アルゴリズム
量子物理学:ナノ機械の量子レベル操作
ナノスケール材料:三重項融合アップコンバージョンを利用した3D印刷
エネルギー科学:酸エッチングによる接触の改善
気候科学:海洋熱波の全球予測
地球科学:アセノスフェアに存在するプリューム起源の含水メルト
移動:古気候の変化がヒト族の進化を導いた
精神科遺伝学:統合失調症のPGC3ゲノム規模関連解析
精神科遺伝学:統合失調症のリスクと関連する10の遺伝子
神経科学:脳の成長を計測する
微生物学:フィダキソマイシンが特定の細菌だけに効く理由
コロナウイルス:オミクロン亜系統に対する抗体中和活性
がん:固形腫瘍でCAR T細胞の有効性が限定的である理由が明らかに
分子生物学:エンハンサーとプロモーターの相互作用が転写に影響する仕組み
生化学:TPP1と結合したヒトテロメラーゼの構造