Nature ハイライト

進化遺伝学:14世紀の黒死病パンデミックの起源

Nature 606, 7915

ペストの犠牲者と見られる人物Sanmaqの墓石。シリア語で「1649年(紀元1337〜1338年に該当)」という年代や「これは信奉者Sanmaqの墓である。彼は悪疫により死去した。」などと記されている。
ペストの犠牲者と見られる人物Sanmaqの墓石。シリア語で「1649年(紀元1337〜1338年に該当)」という年代や「これは信奉者Sanmaqの墓である。彼は悪疫により死去した。」などと記されている。 | 拡大する

Credit: A.S. Leybin, August 1886

今回、現在のキルギス共和国にある14世紀の墓地で発掘された7個体の古代DNAが解析され、それらのデータから再構築されたペスト菌(Yersinia pestis)の2例の古代ゲノムによって、「黒死病」として知られたペストの2回目のパンデミックの起源が、ユーラシア中央部にあったことが示唆された。

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