Nature ハイライト

構造生物学:IL-17リガンド–受容体複合体の構造とその構築原理

Nature 609, 7927

インターロイキン(IL)17ファミリーのサイトカインとその受容体(IL-17R)は、17型ヘルパーT(Th17)細胞が仲介する自己免疫性炎症性疾患の主要なドライバーである。K Garciaたちは今回、IL-25–IL-17RB–IL-17RAとIL-17A–IL-17RC–IL-17RAの両方の複合体のクライオ電子顕微鏡構造について報告している。彼らは、受容体の膜から離れた位置で「先端と先端が向き合っている」という保存された構造を実証しており、この構造化原理がアロステリック機構を介したIL-17受容体ファミリーのシグナル伝達に必要であることを示している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度