Nature ハイライト

量子物理学:キュービット数の増加によって向上する量子誤り訂正

Nature 614, 7949

Google量子AIのシステム。主に見えているのは冷却装置で、量子プロセッサーと増幅器はこの装置内の下段に設置されている。
Google量子AIのシステム。主に見えているのは冷却装置で、量子プロセッサーと増幅器はこの装置内の下段に設置されている。 | 拡大する

Google Quantum AI

量子誤り訂正は、量子情報を物理キュービットの集合に符号化すること、つまり論理キュービットの形成に基づいて、情報に影響を与えずに誤りを検出・訂正する。論理キュービットを構成するキュービットが多いほど、論理キュービットの耐性は高まるはずである。しかし、現実的な観点からは、操作するキュービットが多いほど、持ち込まれる誤りは多くなる。量子コンピューターの実現に近づくには、加わる誤りを耐性の向上が上回る必要がある。今回Google量子AIチームは、チップ内の多数の超伝導キュービットに符号化された論理キュービットの性能を報告し、符号化が大きいほど誤りが少なくなることを明らかにしている。

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