Nature ハイライト

計測学:量子限界に近づく時刻転送

Nature 618, 7966

原子時計によって、極めて正確な時間の測定が可能になっている。別個の時計を互いに、または人工衛星と接続することで、一般相対性理論の検証から衛星航法の改善まで、多くの科学的用途や実用的な用途の実現に利用できる可能性がある。これを実現するには、光リンクによる時間の測定結果の伝達が、時計自体と同じくらい正確である必要がある。今回E Caldwellたちは、時間プログラム可能な低出力周波数コムを用いて、乱気流中の300 kmのリンクを通して320アト秒までの同期を可能にした。今回の実証は、対地同期衛星との光同期の実現可能性を立証している。

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