Nature ハイライト 遺伝:周期的に起こるDNAメチル化 2008年3月6日 Nature 452, 7183 今週号では2本の論文が、遺伝子プロモーターにあるCpGジヌクレオチドのメチル化と脱メチル化の周期について報告している。DNAメチル化は、特定の遺伝子発現パターンを有糸分裂を経て娘細胞に伝える安定なエピジェネティック「標識」であると広く考えられているが、今回の2つの結果はこれとは大きく異なっている。Métivierたちは、エストロゲンによって活性化されたpS2遺伝子プロモーターのDNAメチル化/脱メチル化周期は、DNAメチルトランスフェラーゼとその他の因子の周期的変化を伴うことを見いだした(Article p.45)。またKangaspeskaたちは、pS2遺伝子とエストロゲン受容体αなどの5つの活性プロモーターで周期的なDNAメチル化が起こっていることを報告している(Letter p.112)。 2008年3月6日号の Nature ハイライト 環境:フロリダの赤潮 遺伝:周期的に起こるDNAメチル化 構造生物学:RNAの構造を塩基配列から予測する 海洋:酵素の亜鉛をカドミウムで代用 宇宙:プラズマ圏のコーラスライン 物理:クールな低温量子科学 材料:ヒドロゲルで作る人工組織 遺伝:共生菌のゲノム 神経:精神障害に関係する複合体 目次へ戻る