遺伝学:ヒトパンゲノムの概要参照配列が初めて発表される
First draft of a human pangenome
doi: 10.1038/s41586-023-05896-x
doi: 10.1038/s41586-023-05896-x
doi: 10.1038/s41587-021-01195-w
Nature Biotechnologyは、1996年3月の創刊から今月で満20年となった。これを記念して、今月号では来し方と行く末を総括する一連のFeature記事を掲載した。
バイオテクノロジーの世界では、過去20年間に数々の偉業が成し遂げられた。Rob Carlsonが、この業界の米国経済への寄与を分析している(Feature, p. 247)。記事では、バイオテクノロジー関連の製品と事業活動による収益が過去10年間に年平均10%超の伸びを続け、他の経済部門の成長を大幅に上回っていることを指摘している。
しかし、道のりは必ずしも平坦だったわけではなく、それなりの挫折もあった。その一部は、特に食品分野でのバイオテクノロジー関連製品に対する消費者の抵抗感が原因であった。今後バイオテクノロジー業界は、一般社会と対話し、これからの新製品や新規技術のために地ならしをする取り組みを強化しなければならない(Editorial, p. 213)。
3編のFeature記事では、過去20年間に掲載した論文のなかから、研究の多様性と高揚を反映する極めて影響力の大きい論文を振り返る。20年は長い歳月であり、多数の論文が掲載されてきたため、対象を研究ツール(Feature, p. 256)、生物医学的応用(Feature, p. 262)、非生物医学的応用(Feature, p. 267)に分けて分析した。
もちろん、小誌としては、過去を振り返るよりも将来に目を向けたい。その立場から、小誌が対象とするさまざまな研究分野に従事する50人以上の研究者に、それぞれの分野で最も有望なフロンティアは何なのか、そして一層の理解と応用に最も必要な技術は何なのかについて、見解を問うた(Feature, p. 270)。
小誌の読者にとって、バイオテクノロジーは科学技術であると同時にビジネスでもある。そこで、バイオテクノロジー界が今後直面する可能性の高い倫理的、社会的、商業的課題について、倫理学者、企業役員、起業家、投資家、技術移転担当者、財団幹部の見解を求めた(Feature, p. 276)。また、小誌の編集顧問であるJohn Hodgsonは、一部の関係者が忘れ去りたいと思っている過去20年間のビジネス関連の出来事にも目を向けた(Feature, p. 284)。
この20年間の小誌の成功は、素晴らしい著者と読者に恵まれたことを証明している。関係各位の変わらぬご支援とご鞭撻に心から感謝しながら、次の20年もバイオテクノロジーとバイオエンジニアリングに関する最高の誌面を提供していきたい。
編集者一同
doi: 10.1038/nbt.3491
doi: 10.1038/nbt.3507
doi: 10.1038/nbt.3509
doi: 10.1038/nbt.3508
doi: 10.1038/nbt.3502
doi: 10.1038/nbt.3515
doi: 10.1038/nbt.3510
doi: 10.1038/nbt.3517
doi: 10.1038/nbt0316-215
doi: 10.1038/nbt0316-217
doi: 10.1038/nbt0316-219
doi: 10.1038/nbt0316-220b
doi: 10.1038/nbt0316-220a
doi: 10.1038/nbt0316-221
doi: 10.1038/nbt0316-223b
doi: 10.1038/nbt0316-223a
doi: 10.1038/nbt0316-224
doi: 10.1038/nbt0316-225
doi: 10.1038/nbt.3503
doi: 10.1038/nbt.3500
doi: 10.1038/nbt.3501
doi: 10.1038/nbt.3442
doi: 10.1038/nbt.3432
doi: 10.1038/nbt.3413
doi: 10.1038/nbt.3428
doi: 10.1038/nbt.3471
doi: 10.1038/nbt.3469
doi: 10.1038/nbt.3481
doi: 10.1038/nbt.3462
doi: 10.1038/nbt.3495