このコースでは、研究、そして論文の執筆において「倫理的な行動」をとるために重要なテーマを取り上げます。許される画像改変と、許されない画像改変の違いはどこにあるか、論文の著者として記載されるための資格、利益相反をめぐる倫理的問題、論文の適切な投稿方法、研究を複数の論文に分割する方法について解説します。さらに、剽窃とは、言い換えの適切な方法とは何かについて説明し、すべての研究成果の報告・共有における透明性の重要性について話し合います。
このコースでは、英語で自分の考えを明確に伝達する方法を学びます。文法は重要視しないので、参加者の英語レベルは問題ではありません。コースは3つのセクションに分かれています。最初のセクションでは、3つの認知学習原理:①認知負荷理論、②認知バイアス、③読者の期待(予想)について説明し、さらに文を簡潔に保つ方法、曖昧さを回避する方法、論理的な構文を用いて読み手の理解を高める方法をアドバイスします。次のセクションでは、能動態の使用や適切な言葉の選択により、読みやすさを向上させ、読者の注目を切らさない方法についてお話しします。そして最後のセクションでは、アカデミック・ライティングにおいて犯しがちな間違いと、論文に適した動詞の時制について説明します。
このコースでは、論文を論理的に構成する方法を説明します。効率的な執筆の戦略にてついてディスカッションを行い、序論の重要性を再確認します。研究デザインを正当化する研究手法の書き方や、(参加者の分野に応じて)図表やグラフ、数式により知見を明確に表現する方法もカバーします。参加者の専門が社会科学の場合には、明快な文献レビューの書き方も解説します。物理科学分野の場合には、結果ー考察セクションもレビューします。また、考察セクションで研究のインパクトをうまく伝え、力強い結論を書く方法について話し合います。
当該分野の研究者に論文をダウンロードしてもらい、読んでもらうための戦略 ― タイトルのつけ方、検索エンジンの活用、抄録の書き方について解説します。内容を明確に反映し、なおかつ論文にインパクトのある表題のつけ方、そしてSEO(検索エンジン最適化)による論文のビジビリティ(可視性)の向上とキーワードの重要性について話し合います。また、構造化抄録、非構造化抄録、グラフィカルアブストラクトの書き方、効果的な抄録の書き方ついて解説します。
このコースでは、適切なオーディエンスの見きわめ方と、最適なジャーナルを識別する方法、そしてその投稿先とするジャーナルに対し、自身の原稿の適合性を高める方法について概説します。また、編集者が投稿された原稿を評価するときにチェックするポイントや、編集者に対して、カバーレターで研究の重要性と妥当性をアピールする方法についてお話しします。
このコースでは、査読者が論文のどこを評価しているかと、編集者からの決定通知の解釈の仕方を解説し、決定通知受領後の戦略について考えます。通知受領後は、査読コメント一つ一つに対し回答し、Response letterを送る必要があります。効果的なResponse letter の書き方、そして原稿が不採択になった場合に考えるべき戦略についても考察します。さらに、論文を出版した後に、どのようにしてビジビリティを上げるかについても話し合います。