Abstract

エネルギー材料としての水素化物の復活

Nature Reviews Materials

2016年12月13日

The renaissance of hydrides as energy materials

エネルギー材料としての水素化物の復活
拡大する

水素化物系材料は、実用的なエネルギー貯蔵技術の開発の要となってきた。そのなかで、最も有名な例がニッケル–金属水素化物電池である。将来のエネルギー需要を満たす必要性から、この10年で、水素エネルギー貯蔵媒体としての水素化物の研究開発に大きな進歩が見られた。最近では、新たな発見が急速に進んだため、水素化物が一価電池や二価電池の電解質やリチウムイオン電池の負極などの有望な未来の電気化学エネルギー貯蔵材料として位置づけられるようになった。加えて、高効率電力輸送における水素化物の可能性が最近明らかになった。本Reviewでは、カギとなる進歩にスポットを当てるとともに、水素化物の多様性がいかに過去を有意義にしてきたかばかりでなく、いかに輝かしい未来を保証するかについても解説する。

Rana Mohtadi & Shin-ichi Orimo

Corresponding Author

折茂 慎一
東北大学 原子分子材料科学高等研究機関

doi: 10.1038/natrevmats.2016.91

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