Nature ハイライト
分子生物学:単一細胞での翻訳
Nature 597, 7877
2009年にリボソームプロファイリング技術が初めて報告されるとすぐに、多くの分野の科学者がこれを使って翻訳の動態の観察を始めた。しかし、この最初に発表された方法は、単一ヌクレオチドレベルの分解能があったにもかかわらず、よりバルクなレベルでの研究にしか適用できなかった。今回A van Oudenaardenたちによって、単一細胞レベルで翻訳を調べられる改良型リボソームプロファイリング法が報告された。この方法を使えば、翻訳やプロテオームにおける細胞間の異種性について、より深くまで解明が進むだろう。
2021年9月23日号の Nature ハイライト
天文学:約7の赤方偏移にある塵に掩蔽された銀河
応用物理学:室温における単一光子非線形性の実現
ナノスケールデバイス:チップベースの粒子加速器のエネルギーの増大
地球科学:海洋地殻の磁気構造の3D測定
生態学:アマゾン地域の火災は1万種を超える生物の分布域を縮小させる
人類の移動:太平洋諸島の人々のゲノム
微生物学:細菌相による薬剤の生物蓄積
ウイルス学:2021年のエボラウイルスアウトブレイクの起源
分子生物学:単一細胞での翻訳